2012年2月 3日 (金)

南スーダンとPKO派遣 国際理解教育の絶好の教材 

1月31日付けの道新(朝刊)によると、“南スーダンで70人死亡 2民族衝突”とある。手元にある地図帳(平成9年発行)にはスーダン共和国はあるが南スーダンという国は無い。

インターネットで検索したところ、南スーダン共和国は2011.7.9に独立した世界で一番新しい国。スーダン政府と反政府勢力「スーダン人民解放運動/軍(SPLM/A)」との間で20年以上にわたっり内戦が続いていたが、昨年スーダン共和国から分離独立した国。

そして治安が安定していたかに見えた南スーダンは、1月28日にヌエル民族の集団がディンカ民族の集落を襲撃し、70人以上が死亡し、70人が負傷したと南スーダンの政府幹部が述べたとの報道。

その南スーダンの首都ジュバには国連平和維持活動(PKO)のため、陸上自衛隊先遣隊が派遣されており、北海道からは過日豪雪で生活路が途絶えて問題になった岩見沢から北部方面第12施設軍の隊員約30人がジュバに入る予定(3月)とのこと。

このニュースを聞いて腹立たしく思うことがある。

① 東日本大震災の災害復興がいまだ殆どなされていない中で、まだ内戦状態にあるアフリカの南スーダン共和国に、道路や橋などのインフラ整備のため自衛隊(約350人程度)を派遣するというが、今の日本には他国を支援する余力があるのだろうか。

② PKO派遣法案にあれほど反対した民主党が与党になったところ、あっさりPKOのためと称して自衛隊を派遣することは良いのだろうか。

③ 今国会の予算委員会でPKO派遣について自衛隊の身の安全を守る軍隊はどこの国かとの質問が出ただけで、後は何も論議されていないのはとでうしてなのか。

④ 膨大な借金大国である日本が、自衛隊派遣に伴う予算(海外派遣旅費・滞在費や物品運送に関わる経費等々)を計上することは、災害復興を急がなければならない日本として妥当なのであろうか。

さて、学習指導要領には国際理解教育の推進が唱えられているが、この南スーダン共和国とはどこにあり、何時誕生し、我が国との関係等について調べるのもホットな国際理解教育になるのではないかと思う。

特に、6年生や中学校の総合的な学習時間の課題として提示し、取組ませるには絶好の生きた教材ではないだろうか。

また、なぜ日本が急いで南スーダン共和国を支援・援助しなければならないのかも考えさせ、子どもなりに見解を持たせることも大切な学習の一つではsign02

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 2日 (木)

私立大学の入学金 高くて悲鳴

NHKの朝ドラ『カーネーション』で、主人公の長女が美術大学を志望することで親子で苦悩する場面を観て思い出した。

昭和38年、私が勤めていた学校の校長(44歳)の娘さんが、東京にある女子美術大学に合格した。ところが、入学金を含め約30万円を期日前に納入しなければ、入学資格がなくなるとのこと。

まだ若い校長にはまだ蓄えのお金が無かったので、北海道労働金庫から借用し期限ぎりぎりに振り込んだ。しかし、2,3日経っても納入されたとの連絡がなかった。

校長は青くなって、学校の公衆電話から大学に電話をかけた。当時の電話は電話局にかけ、「市外電話をお願いします」と言って、電話番号を言い、いったん受話器を置いて、電話局から電話があるまで待たなければならなかった。

電話を待っている間の校長は、青ざめた顔で「もし、間に合わなかったらどうしょうsign02困った、困ったsign03」と言いながら頭を抱えているのだった。

しばらくして、電話がつながり入学金が納入されていることを知った校長は、「良かった良かった」とにこにこ顔で妻や娘に知らせるため公宅へ急ぎ足で戻った。

当時のお金で30万円とは、今のお金に換算して何円になるのか分からないが、25歳だった私の給料は2等級8号俸で22,300円だったから、約13倍の金額。即ち約280円位に相当する。

それでは、現在の東京女子美術大学で入学当初に納入する金額は約190万円。この金額は今から50年前に比較すると可なり安くなっていることが分る。

なお、参考までに国立大学の授業料を比較してみると下記の通り。

        昭和32年度 9,000円     平成23年 535,800円

実に、約60倍になっているが、国立と私立の格差は1.5倍に縮まったそうである。それにしても、我が子を私立大学に進学させるとなると、保護者の負担は昔より大きいのではないかと推察される。

子育て中の親御さん、このことを念頭に置いて、日頃の生活を切り詰め、貯蓄しておくのが賢明かと。老婆心ながら一言・・・・・・・・(笑い)。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》   

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年2月 1日 (水)

校長選考試験と論文

校長選考試験には論文と面接があるが、論文の得点が合否のカギとなる。北海道の場合は各管内別(14管内)で試験が行われ、採点業務は各教育局の生涯学習課長が当たる。しかし、自分の所属している管内の教頭は他管内の複数の課長が採点するらしい。

さて、私の勤務しているA管内の教育局長が私に会う度に「B教頭さんを宜しく頼みます」と頭を下げる。苦労している自校の教頭を早く校長にさせてあげるのは校長として当然の責務と思っていたが、局長が新米校長に何回も頼むのは不自然である。

もしかして、親戚関係なのか?それとも何か恩義があるのか?とに角、不思議。

それである時、局長に頼まれていることを教頭に話すと一寸困った顔をしていたが、親戚でもなく特別お世話をしたという関係でもないとのこと。

「それなら不自然ではないかsign02」と問い詰めると、局長の息子さんのところに自分の娘がお嫁にいくことになっている、とやっと白状した。

さあ、大変。絶対に一発で合格させなければならないと思った私は、友達でもあるC生涯学習課長の自宅へ教頭を連れて行き、論文指導をお願いした。その後、4、5本の論文を郵送させ添削してもらう手はずをとった。

なお、教頭には「添削料は1本1万円が相場らしいよsign02」との情報を伝えてあげた。(※暴露する内容:7派閥によって相場が異なる。実力のある派閥のリーダーは、姑息な手段を使わず正々堂々と闘えsign03と厳しく指導していた)

その甲斐があって、B教頭の論文は高得点(秘密になっているが友人の課長から聞いた)を取り、校長試験に一発合格した。

もともと実力のある教頭なので合格するとは思っていたが、最高得点まで取るとは思ってもいなかった。

この教頭は新採用校長になった年度から、某派閥の学習会では研修部長を務めることになった。彼の派閥にも各教頭の論文試験の得点が洩れていたのだ。

話は違うが、今、山崎豊子作のテレビドラマ『運命の人』で沖縄返還にともなう日米の極密文書が外務省の女子事務官の手から某新聞記者の手に渡り、大変な事態へと発展していくが、このドラマと同じように、校長選考試験の論文題が某派閥に洩れていた事件も知っているが、この問題は闇の中に消え去った。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年1月31日 (火)

気象変動と 電気料金(オール電化)の推移

1/29の道新報道によると“道内厳寒 札幌、旭川など「10年に1度」”とのこと。実は、数日前にきた電気料金の請求額を見て驚いていたので納得した。

ちなみに、過去6年間の1月分の電気料金はこのようになっている。

19年 29,420円  20年 32,796円  21年 33,184円  

22年 29,747円    23年 36,297円  24年 36,271円

我が家はオール電化。温水器は5時間通電(ドリーム5)。暖房器は8時間通電(ドリーム8)で格安の深夜料金。深夜の通電時間はドリーム8の場合、PM11:00~AM7:00。従って、大きな電力を必要とするモーター系の洗濯機は深夜電気を利用。その他に炊飯器、給湯器も深夜電気を利用している。

要するに、朝7時までに洗濯、炊飯、給湯を済ませると電気料金が安くつくことになる。しかし、今年1月の料金が予想より高かったのでビックリ。暖房器(蓄熱器)のメモリー(大・中・小)は天気予報によって調整しており、室温も25度~26度を基準としている。

にも関わらず、例年の電気料金に違いが生じるのは、天候の違いからくるものである。昼間の電力使用量で大きくなるのはIHクッキングヒーターで、照明器具は微々たるものらしい。

なお、平成19年8月より電気料金がクレジッシカードによる支払になったのでJALマイレージのポイント集めに有利となった。

天候と電力とJALマイレージポイントが相関関係にあるのも面白い。“風が吹けば桶屋が儲かる”と同じだ。(笑い)

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年1月30日 (月)

コーヒータイムの制限 職員室で

新任校長として赴任した学校でのこと。決済文書や回覧文書に目を通し終わったので、コーヒーを飲んで一服しようと思い職員室へ行くと、「校長先生、コーヒーを飲んでよいのですかsign02」と事務職員に聞かれた。

「ええ、特別身体が悪いわけでもないので、何時もこの時間に飲んでいるんだよsign01」と答えると、「そういうことではないのです。先生方が授業している時間帯に、職員室にいる職員はコーヒーを飲んではいけないことになっているのです。」と言う。

理由を聞くと、「先生方が教室で汗水流して授業をしているのに、授業をしない職員が職員室でコーヒーを飲みながら仕事をするということは不謹慎ではないか。午前中のコーヒータイムは2の休み(休憩時間)だけにして下さいsign03」と前校長から強く指導されていたという。

私が「へえー!そのような指導を受けていたのですかsign02先生方と皆さんは職種が違うので、何も先生方を中心とした約束事でなくても良いのではないですか」と言うと、養護教員や用務員も驚いたよう顔をしていた。

さて、4月末に開催されたA管内校長会議で前任校長にお会いした時、コーヒーの件についてお聞きしたところ、

  • 国旗・国歌問題で言うことを聞かないので、その対抗措置である。
  • 養護教員は保健室にいることが少なく、職員室でコーヒーを飲みながら雑誌を見ているような勤務態度であった。 

との理由。それが今でも定着していることに驚いていた。

また、その後わかったことだが、3月に開催されるPTA役員会・反省会の終了後、校長住宅でPTA三役・事務局と全教職員で懇親会を開いていたそうだが、女子教員と養護教員・事務職員(いずれも女子)が2年連続して欠席していたので、PTA役員は、校長と職員間がうまくいっていないと指摘していた。

とに角、職員室が刺々しい雰囲気が漂っていたことを、青少年育成会の役員や教材店のセールスマンからも聞かされた。

しかし、対立関係にある職員へ媚(こび)を売る必要もないが、時間外でPTAや青少年育成会活動に取組む姿を称えたり、事務職員の待遇改善が遅々として進まない状況について理解を示したり、各地の国歌・国旗問題に対する対抗措置などの状況を職員室で雑談的に話して聞かせていたところ、いつの間にか職員室にも明るい雰囲気が醸(かも)し出されてきた。

特に小規模校の場合、情緒不安定な中での執務は、子どもの教育や職員の健康面にも良くないし、学校改善への意欲喚起にも支障をきたすことを、学校経営のベースとしてとらえ『勤めたい学校』を方針の一つとして掲げ、職員の親睦的行事もないがしろにしてはいけないことを実践を通して認識してもらった。

また、何事も四角四面に考えるのではなく、物によってはファジーなところがあってもよいのではないかsign02とも話してきた。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月29日 (日)

カサブランカの香り 書斎に漂う

冬季間、書斎に置いているカサブランカ。<撮影:1月24日>

1_2

昨年はこのような姿『春を告げるカサブランカ』。今年は暖冬なのかsign02それとも日差しの射し込む日が多かったせいか、約1月早く咲いた。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月28日 (土)

グアムキャンプ J1復帰の札幌

4年ぶりにJ1に復帰したコンサドーレ札幌がグアムでの1次キャンプをスタートさせたとのこと。

                   <写真は道新より借用>

2

キャンプ地のグアムレオパレスリゾートはホテル街から離れた山の中にある。(絵はがきの写真を借用)

3     サッカー場はラクエスタE棟の横。水泳の北島選手が合宿したプールの隣。

0 

        夜間照明の下、地元の子供達がよく練習をしているサッカー場。

1

レオパレスリゾートはグアム島の中央に位置した丘陵地帯にあり、グアム空港から車で約30分程度。

4

私達夫婦は、今年もJAL特典航空券(無料)を利用してレオパレスリゾート内のコンドミニアム(ラクエスタE棟 1ベットルーム)に4/4~4/16のロングステーの予定。

1/13日に新年度の新料金が確定し一泊1室8,700円(オフシーズンでロングステーの料金)。ところが、1/18に宿泊日の60日前にインターネット予約すると¥7,830/室とのニュース。

早速、この料金に変更したので10,440円安くなった。

これに数千円追加して、防水用のデジカメを買う予定。浜辺に荷物を置いて、沖合いで熱帯魚を観ている間に、カメラが盗難にあったら困るから、海の中まで持っていけるカメラでなければならないからだ。

今度は、海からの眺望を写真におさめようと思っている。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

クリックありがとう!》

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年1月27日 (金)

教育情報ネット管理 道教委が新システム導入

道教委は新年度、学校が持つ児童生徒の成績や進路希望などの情報をインターネツトで一元管理する「校務支援システム」を導入すると言う。

テストの点数を入力して通知票の一部をネット上で作ったり、教育委員会と学校の情報のやりとりも円滑に行える機能を持つそうである。

システム開発費は3億円。管理は道の第三セクター「HARP」(札幌)に委託。なお、運用に際して、市町村立の学校は1校あたり月8千~1万5千円の経費を支払う必要があると言う。

私は、この新システム導入に反対である。その理由は

① 大量の情報を一元管理するのは危険性も大となる。国家機密の最たる防衛関連企業がサイバー攻撃を受けたり、外務省の機密文章でさえ外部に流出するなど、情報流出の危険が想定される。

② 万が一、テストや通知票の所見が外部に漏洩した場合の被害の大きさと混乱や責任問題。場合によってはプライバシー侵害で裁判問題に発展するし、教育に対する不信感がより増幅される。

③ 学校間や教育委員会との報告・連絡・相談はこれまで通りの方法(電話・FAX・文書・会議)でも事足りる。大幅な省力化は不必要。

④ システム維持費に年数千万円がかかるらしいし、1校あたりの経費も9.6万/年~18万円/年にもなり、5校を有する町村では48万円/年~90万円/年の経費が必要となる。財政破綻寸前の各自治体にとって大変な負担となる。道も赤字財政で余裕は無いはず。

⑤ 1学級の児童生徒数も減り、増して学校週5日制で一人当たりの教員の事務量は私達の時代と比較すると軽減されている。教員の通勤に要する時間(原則2時間)を軽減するような人事をすると教育事務の時間も確保される。

⑥ 教育現場の大幅な省力化とパソコンやUSBメモリーの盗難や紛失を防ぐことにもなると言っているが、効果は期待できない。

⑦ 道教委の天下り先として第三セクター「HARP」を立ち上げたと憶測される。これまで道教委が所管する各種文化芸術施設には、退職した道教委幹部の天下り先となっている。

⑧ 道教委は「校務支援システム」の狙いを、さまざまな記録管理の煩雑さから教員を解放し、児童生徒と向き合う時間を増やすと説明しているが、児童生徒の長期休業中にも関わらず積極的に触れ合いを求めようとする意識のない教員に、それを期待しても無理である。

⑨ 新システムの導入に向けて、現場や保護者から広く意見を募った形跡がないという。一番の問題は情報流失した場合の被害の大きさを想定していない。

道教委の新システムにより被害が拡大した場合、原発問題と同様に“想定外でした”と謝って済む問題ではないことを認識して欲しい。と言っても既に時間切れのようだangry

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月26日 (木)

年賀状の管理 簡単・便利な方法

転勤の度ごとに増える年賀状。一時は500枚を超えたが現在は300枚程度。問題は保管法。箱を利用したり、平成3年からは400枚保管できるKING POST CARD HOLDERを利用。

24年からテレビで教わった方法をトライ。布テープを背表紙代わりに五十音順に重ね、本のようにした。

0 2

まるで単行本のようで住所録にも使える。今年から、転勤・転居・喪中の葉書も一冊にした。

来年度、年賀はがきを出すときに、重複や落ちを防ぐことになる。

また、必要に応じて一枚を取り出すこともでき、また元に戻すのも容易である。是非、お試しあれsign03happy01

作成時間は一冊1,2分。ただし五十音順に並べてあればですが。

<注> 今年は記念切手シートが6本だけの当たり。   

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

クリックありがとう!》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月25日 (水)

難病を患った子どもの 進路相談と対応

カンズシャイン病という難病を患っている絵美ちゃんが、小学校を卒業してからどのような進路をとったら良いのか、ご両親が相談に来られました。

しかし、新米校長の私はどうして良いのか分りません。それで私は絵美ちゃん・ご両親と一緒に北海道立特別支援教育センターへ相談に出向きました。

そこで知ったことは、道内の小・中学校には、知的障がい、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障がい、自閉症・情緒障がいのある児童生徒を対象とした特別支援学級が設置されているほかに、必要に応じて、普段は通常の学級において指導を受け、週に数時間、特別の指導の場で、自立活動を中心とした特別の指導を受ける通級による指導も行われていること(平成5年度現在)。

また、養護学校への進学も考えられること。しかし、いずれも保護者の意向を優先させなければならないとの話。

その後、保護者は道南にある養護学校を視察したのですが、“特別そこに進学させる必要はない。できるだけ親元から地域の学校へ通わせたい”との意向を強く抱き、校区内のA市立C中学校に病弱学級を設置して欲しいと願うようになったのです。

残念ながら、私はこれまで病弱学級というものを知りませんでした。院内学級については過去ブロ『ここ』に書いた通り知っていたのですが・・・・・・・。当時、管内のどの学校にも病弱学級は設置されていなかったのです。だから、どのような教育活動が展開されているのか全く予想することもできなかったのです。

それで、他管内のB市立中学校がその管内で唯一、病弱学級を設置していることを知り、私は保護者と共にその学校を視察したのです。病弱学級の教育活動について説明を受けた私達は、やはり設置してもらおうとの意を強く持ったのです。

私は早速、A市の教育長にC中学校に病弱学級を新設して欲しいと要望し、教育委員会から北海道教育委員会○○教育局へ申請書を提出すると、病弱学級の専任教諭が発令になるということを道立特別支援教育センターから伺ったことや、B市の病弱学級の視察もしてきたことを話ました。

困惑した教育長は、概ね次のような回答をしたのです。

  1. 私は病弱学級という言葉も聞いたことがなく、ましてどのような教育活動をしているかも分らない。
  2. 仮にC中学校に新設しようとしても余分な教室が一つもない。だから無理である。
  3. 病弱学級を開設するとなると、教材教具や備品費を教育予算として計上しなければならない。予算面でも無理が生ずる。
  4. 絵美ちゃんのような子はB市にある医大の院内学級に入れるべきである。校長は余計な動きをしないで欲しい。そこまで、保護者の意向を尊重する必要はない。

私は、「とに角、C中学校の校長さんとも話し合って欲しいのです。絵美ちゃんの保護者の悩みと進路に対する意向は、市役所に勤務している伯父さんがよく知っていますので、後ほど要請に上がるとのことです」と告げ、教育委員会を後にしたのです。

その後、私はC中学校長に絵美ちゃんの進路につい保護者や私の考えを説明し、何とか善処してくれるよう懇願しました。

さて、3月上旬、C中学校の校長から絵美ちゃんへの対応についの話がありました。

  1. 余裕教室がないので、職員室の横にある保健室に特別絵美ちゃん用のベットを置き、カーテンで仕切ることが出来るようにする。
  2. ベットの側に職員室と直結したブザーをセットし、ブザーが鳴れば職員室に居る先生の誰かが直ぐ絵美ちゃんの側に来る体制をとる。
  3. 絵美ちゃんの教育活動は日常は一般の生徒と同じような教科指導を受けるが、その日の体調に応じて、病弱学級の専任教諭が指導に当たる。
  4. 絵美ちゃんの容態に応じて、養護教諭が医大の医師と連携を取り、時には急遽入院することを念頭に置いておき、絵美ちゃんの搬送は保護者が当たる。

いよいよ新年度。絵美ちゃんは保護者の送迎でC中学校へ通い、先生方の温かい指導を受けて喜んで勉強していることを中学校の校長から聞き、安堵した私でした。

絵美ちゃんが中学2年生に進級した時、私は転勤になってしまったので彼女の消息は保護者の年賀状で知る程度でした。

この話は今から18年前のことですので、はっきり覚えていませんが、病状が悪化した絵美ちゃんは、確か中学3年途中で医大の院内学級へ移り、僅か17歳?でこの世を去ったとのこと。

元気に生まれ、小学3年生まで級友と楽しく生活をしていた絵美ちゃん。それが原因不明の難病に襲われ、若くして亡くなられるとは・・・・・・。今思うには、教育長に怒られながらも絵美ちゃんのために一肌脱いで頑張ったことが懐かしく思い出される。

<注釈> 現在、特別支援教育を必要とする児童に対して、各地域では「就学指導委員会」が設置され、各小学校内の就学指導委員会で検討された児童に対して、医師、児童相談員、担任・特別教育指導者等の所見を総合的に判断し、進路を決定する仕組みになっています。しかも、事務局が教育委員会が掌っているので、予算面を含めてスムーズに進路が決定されています。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ 人気ブログランキングへ

   《クリックありがとう!》

| | コメント (2) | トラックバック (0)

«難病を患った子どもの修学旅行と 学校の措置