「良き組合員は良き教師」の実践
日教組が「良き組合員は良き教師」と言っており、さらに「教師の倫理要綱」という
ものがあって、団結の重要性を唱えた文言が堂々と職員室に掲示されていた時代
のことです。当時は校長も組合員で役員を務めている地域が多かったわけです。
日教組の組織は、頂点に日本教職員組合(略:日教組)があり、その下部組織に
都道府県教組(各支部を束ねた組織)、支部(市や幾つかの支会を束ねた組織)、
支会(市町村毎の組織)、分会(学校班)となっています。まるで軍隊のような組織と
言っても過言ではありません。
学生運動の動員をよくエスケープしていた私が、教員になってから組合員の校長
の姿勢や優秀と言われていた先輩達が、北海道教職員組合(略:北教組)の役員
や教育研究団体の会長や事務局長、教育研究所所長・所員、北海道教育委員会
の指導主事、市町村教育委員会教育長などで活躍している姿を見ておりましたの
で、私もゆくゆくはそう有りたいとの願望を強く抱くようになっていたのです。
それで、新卒4年目に分会推薦を受け支会の執行委員になり、厚生部を担当する
ことになりました。所謂、教職員の福利厚生面の事業を企画推進するのです。
先輩のH先生の助言を受けながら、次の三事業を企画し推進しました。
1 石炭を特別価格で販売・斡旋する。
・4月中に希望を募り5月10日まで代金を支払うと市販より3割程安く販売できる
こと。
・代金は校長会長名義で信用金庫より融資を受けて一括業者に納入し、寒石炭
手当てが支給されたときに一括、校長会へ返還する。
2 親睦事業の推進を図る。
・登山の実施。
札幌岳(標高1,293m)登頂後、定山渓温泉(渓泉閣)で1泊する。
・キャンプの実施
目的地は支笏湖モーラップでキャンプし、ファイヤーを囲みながら親睦を図る。
以上の事業内容でしたが大変好評を博し、次年度以降も継続されることになった
のです。
イデオロギー闘争とは違い、組合員の生活に直結する事業や活動の展開は、多く
の組合員の賛同を集めることができたのです。こんな内容も組合活動の一つだっ
たのです。
〔注釈〕 石炭価格については、炭鉱の山元に5月上旬までに代金を払うと、割戻
金が還元されることと、売炭所への入荷は台車で山積みになって運搬されるので、
約1割近く量が多く入荷されるとのこと。それに、信用金庫から借りた石炭代金の
利息を計算して、石炭の種類別に斡旋したのです。昭和37年の頃で、良質な塊炭
が1トン5,200円だったと記憶しています。しかり随分安いとのことで、教職員仲
間の奥さん達にも喜ばれたのです。
現在、北海道のある支会では、灯油、ガソリンを販売する業者を指定し、組合員で
あれば特別価格で売ってもらえるよう協定を結んでいるところもあるのです。
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