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2010年12月21日 (火)

車と大学生

北海道新聞(10.4.24)の『妄言有情』に標記の記事があった。きっと共感を覚えたから切り抜いていたのだろう。紹介しよう。

          車と大学生

                    松尾つよし(教育評論家=札幌在住)

数年前に、アメリカに留学していた日本の大学生が、親に買ってもらった日本製の車に乗っていて殺された事件があった。

私の友人は、たまたまそのころその大学の研究員をしていたので、帰国したとき詳しくその話を聞くことができた。

「アメリカの学生は親に車を買ってくれなんてだれも言わないよ。成人しているんだから買ってくれないことを知っている。

だからキャンパスで見かける車は、タダかバイトで稼いだ金で買った二,三万円のやっと動くようなポンコツ車が多い。

たまにいい車を見かけると、それは教授か職員の車なんだよ。

殺された学生に同情するものは少なかった。スラングで『ざまみやがれ』と言った者もいた。アメリカでは学生自身はみんな貧しいんだ。みんなハングリーで育つんだよ」

臨床心理学者の河合隼雄さんも自らの経験からこのように言っている。

「日本の親が子どもの幸福を単純に考えすぎているからです。悩みがないとか、よく勉強できるということが良いと思いすぎている。

米国の金持ちの子どもを見たら分かりますけど、大学へ行って親に自動車を買ってもらうなんてことはほとんどないです。日本は平気で買ったりするでしょう」

今の親は子どもの悩みをうんと少なくして、その分だけ勉強させようと思っている。いわば、「人生勉強」を減らしてしまっているのだ

「子育ては子捨てなり」と言われる。子どもの成長とは親から離れていくこと。子育ての目的は、子どもが独りで生きていける力をはぐくむことにある。

昔の親は特に偉かったとは思わないが、幸いにも金がなかったし、忙しいし、子どもが多いし、ちょうどバランスがよかった。

日本は急に金持ちになったから、下手な成り金になってしまった。成り上がり者の教育しかできないということか。

豊かになるということは、親として子どもとの付き合いがすごく難しくなるということなのだ。」

如何ですかsign02 今から12年前ですので家庭経済に若干ゆとりがあったでしょうが、今でも示唆に富んだ内容であると思う。

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