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2011年1月29日 (土)

落雪で児童死亡

今年の札幌は大雪。屋根から雪庇(せっぴ)や氷柱(つらら)が下がっているのを見ると、35年前のある事故を思い出す。

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その様子を学校便り(昭和51年2月1日付け)でこう書かれている。

既に、テレビ・新聞紙上でご存知のこととは思いますが、1年3組のTAちゃんが去る29日木曜日の午後2時25分頃に、学校から僅か百メートル位しか離れていない、斜め向かいの歩道上で下校途中、屋根から落ちてきた雪のため、その犠牲となってしまいました。

当日は、1年生が週に2回しかない5時間授業の日でした。5校時終了後、Aちゃん達1年3組の児童は、担任の先生より帰宅途中の交通事故、落雪事故についての注意を受けて下校しました。それから僅か十数分後にこの事故に遭遇してしまいました。

Aちゃんは、2年3組のMちやんと連れ立って、いつもの通学路を歩いていました。すると、突然、屋根から雪が、丸太を組んだ雪止めと一緒に落下してきたました。

突然の出来事のため、逃げることもできずAちゃんは全身を強く打たれ、Mちゃんと一緒に生き埋めになってしまいました。

近くを通りかかった人達は、急いで雪の中の二人を助け出し、二人は救急車で市立病院に運ばれました。

Aちゃんは病院に運ばれた後、手当のかいもなく、帰らぬ人となってしまいました。

Mちゃんは、幸いに病院での診察の結果、軽い怪我ですみ、現在、市立病院に入院し、治療を受けております。不幸中の幸いでした。

しかし、このAちゃんの犠牲は、余りにもむごく悲しい出来事でした。この尊い犠牲によって、私達は数多くの教訓を受けることができたことと思います。

お互いに子を持つ親として、この教訓を生かし今後二度とこのような悲劇が起こらないように、最善を尽くすべく努力していきたいものです。

Aちゃんは、私の娘と同じクラスだったのです。この落雪を目撃したタクシー運転手が慌ててトランクからスコップを取り出し救出していったら、何とそれは我が子だったのだ。こんな残酷な偶然があってよいものだろうかsign02

その後、先生の指示でクラスメイト全員が、Aちゃんの安らかな眠りを願って作文を書き、文集にして届けた。

Aちゃんの葬儀の後、お父さんが「このお金を子ども達のために役立てて下さい」と寄付したので、学校では『Aちゃん文庫』と称して、図書を購入した。

さて、今は三角屋根が少なくなり無落雪が多くなったが、それでも雪庇や氷柱が下がっている家が多い。子ともは氷柱を取って遊ぶのが好きなため、よく軒下からそれを取ろうする。

しかし、暖気で融け出した雪が氷柱と共に落下してくる危険が多いのだ。家庭や学校で口をすっぱくして注意を促すことが大切。

また、落雪の危険性のある家庭では、注意を促す工夫を施す必要がある。私の近くではこのようにしている。

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コメント

appochan様
おはようございます。一昨日、一時帰国で日本へ戻りました。私の留守を守る家族が住む自宅は神奈川県にあります。太平洋に面した首都圏は、冬場の典型的な西高東低の気圧配置では日々低温快晴です。雪国の人々に比べれば、恵まれた住環境といえるでしょう。私は白銀の世界に憧れているのですが、それはあくまでも旅人としての短期滞在による感情でしかありません。そこに生活する人々の苦悩、苦労は計り知れないものがあるのでしょう。新聞記事は、35年前のお話ですね。Aちゃんがお元気であったならば、今、42-3歳のお母さんになっていたのですね。病気や事故で人生半ばで命を落とす人々を知って、運命だったのだと安易に片付けられない複雑な思いがあります。私も学生時代の友人が何人もこの世を去りました。彼らとのそれぞれの思いがあって、寂しい感情になります。インドのヒンドゥー教徒は「輪廻転生思想」をもっています。人間の死後、魂が他の生き物に乗り移って生まれ変わると信じられています。「生きとし生けるもの」を支配しないインド人は、この思想が根底にあるのです。死を迎えた自身の家族が、何処かに生きているのだと。とはいえ、日本人の感情としては、死はやはり辛く寂しいです。ありがとうございました。

投稿: Bharat2009 | 2011年1月29日 (土) 09時59分

Bharatさん、コメントありがとうございます。
久しぶりに家族とお会いしてさぞ嬉しかったことでしょうねsign02
この事故について、今、娘と散歩しながら話していました。本当に痛ましい事故でした。
散歩の途中で雪庇がバサッという音を立てて落ちました。今日の札幌は晴天で気温も若干上がったのです。

冬は油断すると危険が一杯です。滑って転び後頭部を打って入院する人、落雪での死亡事故が今年は既に15人(北海道)です。しかし、移り変る四季の風情もまた素晴しいものがあります。道産子は北海道を愛しています。多少不便ですが・・・・。

投稿: appochan | 2011年1月29日 (土) 15時54分

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