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2011年8月27日 (土)

勉強する理由は何だ? 子どもからの質問

道新の『読者の声』に中3の子が下記の文を投稿していた。

         勉強する理由を教えて

                         中3 桜井 香澄(小樽市)

私は小学5年生ぐらいから、「なんでこんなに勉強しなくちゃいけないんだろう」と考え続けている。

大人が仕事や普段の生活の中で、歴史や「三角形の証明」を使っているようには見えない。だから私は、今勉強していることの多くは、将来あまり使わないと思っている。

そこで、この疑問を先生にぶつけてみた。そうしたら先生方は「大人になつてから、今習っていることを全部使う機会はほとんどないと思う」と言う。それなのに、私たちが勉強している内容が将来大きく変わることはないとも言う。

この答えに、私はどうしても納得がいかない。

もしもすっきりできるような理由をだれかが教えてくれたら、勉強に対する意識が自分の中で少しは変わるはずだ。

だから私は、納得がいくまでこの疑問を持ち続ける。

この子の質問に私も的確に答えることはできないが、桜井さんにこんなことを言いたい。

スカイツリーや高層ビルが地震や台風で倒れないのは、それを支えている土台がしっかりしているからだ。また、大樹が倒れないのは目に見えない地中に、網の目のような太い根を張っているからなのだ。

学問も高度になればなるほど沢山の知識や技能・思考力を必要とする。特に理数科などは工業立国の日本を支える基礎であり、数学の分野の一つである記号論理という勉強は、弁護士が論理を組み立てるのにも利用されている。

また、歴史などは私達の生活と切っても切れない関係にある。例えば、戦争の歴史を考えてみても分かるはずだ。

人間社会が経てきた変遷・発展の過程や、ある事物・物事の現在までの進展や変化してきた過程を学ぶことは、私達の未来の生活や生き方を考える上での土台となる大切なことなのだ。

桜井さんの場合、いま学習している事項が無意味なものと考えているようだが、学習・勉強する目標がしっかりと決まっていたならそう考えるのではないかと思う。

学問は系統的な積み重ねであるため、すべて土台とも言える基礎基本が確かでなければ、新しい問題や課題に立ち向かうことができないのだ。

自分が将来何になりたいのか、どのような分野・方向に進みたいのかを決めると学習すべき事項も自ずと軽重がついてくる。

一方、脳の『海馬(かいば)』『前頭葉』『側頭葉』の働きと学習の関係を理解しておくと、学習の必要性が別な角度から分かるような気がする。

更に、「教養のある人」とか「常識のない人」などの言葉を聞くことがあるだろうが、これも教育によって人間性がどう培われたかが問われているのだと思う。

私の言っていることが理解できるようになるのも、教育の力なのだ。

私はこんな抽象的な言葉でしか説明できない。まして、教育と人間性の陶冶などを論じても分かるはずがないので、具体的な事例や数々のエビソードを上げて理解してもらうしかないと思っている。

もし、4年生の孫娘に同じような質問を浴びたら、どう答えようかと考えている。なお、学校教育の場では、この問題をテーマにディベート(debate:賛否二つに分かれて行われる討論)しても面白いのではないかと思う。

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