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2011年9月25日 (日)

名前でトラブル

「先生の名前、何と言うの」と教員になってから、どれほど多くの方々から質問をうけたことか。従って、おそらく皆さんの中でも、私の名前を読める人は先ずいないのではないかと確信している。何故なら、小中学校の担任は申すまでもなく、高校の国語の先生でさえ読めなかったからである。

「■」という字は・・・・・・と読むので、殆どの人は私を○と呼ぶ。私は相手に不快感を与えないように、○とよばれても特別否定していない。小学校時代は、通称「アッポちゃん」というあだ名で呼ばれていたので、その方が親しみを感じていたし、小学校の時に答案用紙に△△アッポと書いて、担任に叱られたことはあったが名前で困ったことは中学校まではなかった。

ところが、その後、困ったことが数回起こった。先ず最初は、高校一年の時に出席簿の女子欄に記入され「△△しとやか」と呼ばれてしまった。お陰で恥ずかしい思いで抗議し、クラス全員が爆笑したことを今でも鮮明に覚えている。

次は大学受験の時である。合格発表をラジオで聞いていたら、受験番号を言わずに姓名だけ読み上げるため「△△○」という名を聞いていても、その名が私なのかどうか、翌日の新聞発表を見るまで非常に気が気でなかった。

教員になってからもトラブルがあった。A町のB小学校からC小学校へ異動する際に、北海道教育委員会D教育局の人事担当者が私を女子と間違え、後任に女子教員を配置するというハプニングが起こった。あわてふためいた校長が教育委員会に「△△は男です」と強く抗議したため、辛うじて新聞発表前に男子教員の配置ということで、一件落着をみたのである。しかし、その話を伺った時は、特別私が悪いわけではないのに、何かしら申し訳ないような気になるから妙である。

こんなことで、高校以降は名付け親の親父を恨んだ。「一体、親父はどんな願いを持って命名したのか。六番目の子だから、きっと深く考えもせず、晩酌をしながら新聞に目の止まった字をもって名付けたに違いない」ぐらいに思っていた。

ところが、我が子の出生に当たって、いろいろと名前を考え調べている最中に、自分の名前もついでに調べてみようという気になり、国語大辞典で「■」の字に目を通した。驚きである。人名として一般に用いられている訓読みに「???」「ひで」「ふかし」「すみ」などとあるではないか。私は自分の名前が「???」と読めることを発見したわけである。

三十一歳になってからの発見である。その瞬間、今まで抱いていた親父に対する認識を一変させた。

字典によると「■」の字は「徳のある人」のことをさし「こぢんまりとまとまっているさま。穏やかで感じが良い。また、女性がつつましく清らかであるさま(□徳)」などの意味を持つとある。調べ終わった私は、親父は■という漢字の意味を知っていたに違いないと思ったばかりでなく、もし生まれてくる子が女ならば■子という名をつけたのではないかと推察した。

何故なら、九番目に誕生した妹は「清栄」(きよえい)というし、「■■」となると女性が清らかで美しいさまを意味することなどを合わせ考えてみると、父の願いが分るような気がした。

余計なことではあるが、ついでに「■」の画数を運勢上で調べてみた。聡明で学問に秀でる旨のことが書かれていたので一層驚いた。酒と小説を好み十人の子供をもうけ、四十三歳の若さで他界した親父を恨むことが多かった。しかし、この一件があってから、私の軽率な思いは塗り替えられた。むしろ、教師をしていた父の資質の一部をうかがい知ることができたようで、若干尊敬の念に駆られるからまた不思議である。

そんなことから、私は、我が子が自分の子をもうけた時に、私と同じように自分の名前について調べるであろうと考え、息子には・・・・・・・・の願いをこめてあるが、現段階では名とは正反対で心もとない(笑い)。

長女は結婚すると姓が変わるので、平凡な名前である・・・と付けた。こんなことを言えば世の・・・さんからクレームがつきそうであるが、そのときの心情を素直に表したまでであるから悪しからず。

世の中で、我が子に期待や願いを持たない親は先ずいないだろう。我が子に託する願いは一般に名前にあらわれているような気がしてならない。如何なものだろうか。今一度、自分の名前に想いをめぐらしてみては・・・・・・。(笑い)

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