カテゴリー「学校教育」の747件の記事

2014年10月21日 (火)

『失敗から学んだ 教育の道』 ブロク内容の再構成

これまで書いてきた教育問題を構成し、A4版130ページにまとめてみた。目次は下記の通り。

                  目  次
    まえがき My Mission                            1
第1章 子ども理解の基本的構え                                  10
 1 子ども理解の必要性
 2 子ども理解の方法
   (1) 動的理解
  (2) 静的理解
  3 子ども理解の視点と学級担任の姿勢                                   12
  (1) 子ども理解の視点
  (2) 学級担任の姿勢
  (3) 子ども理解の具体的方法
    ① 共学・共遊・共動の姿勢で子どもとせっすること
    ② 子どもが何でも話してくれる場
    ③ 発達的、生育歴的視点を持つ
    ④ 教師の陥りやすい欠点の克服
    ⑤ 毅然とした態度 子どもとの関係において

第2章 学力を高める授業づくり 子どもの学習意欲に火を灯すこと  29
 1 授業づくりの前提                                                               30
   (1) 「学習規律」を身につけさせること
    ① 「学習規律」の内容項目(約束ごと)
    ② 忘れ物の対応 悩むことなかり、素晴らしい解決法
   (2) 保護者の意識改革と信頼関係の醸成 
                   教師の指導以前に改善すべき事項
    ① 《子どもの異常行動》 保護者に強く伝えるべき大変な実態
    ② 子どもに急増している生活習慣病
    ③ 家事の手伝いと学力 高い相関があるのです
    ④ ピグマリオン効果と教師批判 わが子の評価
    ⑤ 知能指数よりやる気の喚起
        子どもを励まし期待する姿と親に安心感を持たせる話
    ⑥ 今再び注目される「大阪レポート」について知る
    ⑦ 自己採点と学力の関係
    ⑧ 落ちこぼれを出さない学習の基本的なルールの理解
                             保護者の誤解解消

 2 「やる気」を育てる学習・学業指導の方法と内容                     46
   (1) 学力差が大きくてもやる気を育てる方法
    ① 教科班の設定 時には授業を進めます
   (2) 満足感や充実感を覚える授業づくり 
            みんなが気楽に発言できること
    ① 授業づくりの基本は
      ア 「分からない時は分かりません」と言える子どもに育てること
      イ 授業中、一度は発言できたという満足感を持たせること
      ウ 全員が発言し授業に集中する方法
   (3) 学業上の不適応を救うには
             心の触れあいを通して「やる気を育てる学習指導」を
     ① 〈学習意欲の喪失〉が感じられる子供への対処

 3 「やる気」を育てる授業づくりと「わかる」授業づくりの条件       64
 (1) 「やる気」を育てる授業づくり
  ① 生徒理解と人間関係を考える
  ② 学習のレディネスを捉えておく
  ③ 拡散的思考場面を用意する
  ④ 過程評価を大切にして授業展開に生かしてやる
  ⑤ グループ指導や個別指導を配慮する
  ⑥ 適正処遇交互作用に配慮する
 (2) 「わかる授業」のつくり方
 (3) 効果的な家庭学習(課題・宿題)の取り組ませ方
                  個に応じた宿題(課題)の設定

 4 基礎基本的事項の定着の取組                                           66   
 (1) 忘却曲線と「把持テスト」から自校の計算ドリル帳作成
 (2) 友達がサブティーチャー システムの導入
 (3) オープンエンドの問題や難易度の高い問題も用意する
 (4) 誤答を生かす

 5 心の触れ合いと授業づくりで学級崩壊をぶっ飛ばせ               70
 (1) 教師は子供に共感する
 (2) 間を持って子供の発言を待つ
 (3) 子供の発言を最後まで傾聴する
 (4) 子供のどんな発言をも先ず肯定する
 (5) どんな発言でも二値的でなく、多値的に生かす
 (6) 子供のつぶやきにも耳を傾ける
 (7) 常に賞賛・激励・いたわりの言葉をかけていく
 (8) 教師のひとことに注意

 6 授業の自己評価の必要性                                                  76

第3章 危機管理のうまさで高い評価を受け信頼される教師          78
 1 危機管理の基本的な課題
 2 危機管理上の予防策と対応策                                            79
 (1) 学校や担任だけでは解決できない問題への対応
  ① 民生委員・児童委員・主任児童委員との連携
  ② 児童相談所との連携
  ③ 警察との連携
  ④ 教育委員会との連携
 (2) 学校内部に起因する危機管理
  ① 「いじめ」問題への対応
  ② 「いじめ」に関して陥りがちな問題
  ③ 「いじめ」問題にまつわる事件やトラブル
 (3) 危機管理上の予防策
  ① 固定遊具施設の点検
  ② 校舎内外の安全点検の強化
  ③ かてい地域と連携した安全対策
    ア 緊急時のモニター依頼
    イ  地域の安全点検活動
    ウ 家庭で子供に伝えて欲しいことの依頼
    エ 親子で通学路・遊び場の安全点検することの自覚を促す
    オ 地域の方々へ安全対策のお願い

 3 事故事件の危機管理 学校側の対応の適否                       101

 4 迅速な対応策 事件や事故が起きたとき                             102
  ① 「迅速な意思決定と行動」(スピーデーな対応)
  ② 「疑惑を生まない徹底した情報公開」(オープンな情報開示)
  ③ 「多面的な角度からの判断」(学校だけの判断は禁物)
  ④ 「誠意ある対応」(謝罪と礼を尽くした対応)
  ⑤ 重要なマスコミ対応

題4章 保護者との良好な人間関係の醸成                                109

 1 教師と保護者との人間関係、信頼関係の構築方法
   (1) 保護者会の持ち方
      ア 子育てのポイント
      イ 家庭学習の進め方
   (2) 保護者との連携
   ① 連絡帳の活用の仕方
   ② 学級便りの内容
   ③ 緊急連絡
   ④ 相談や苦情の受け止め方
  (3) 茶話会やレクレーションを行いながら
           保護者どうしの人間関係を作っていくこと
   ① 保護者が喜ぶ行事や集いの種類
   ② 学級PTA行事開催上の留意点
   ③ 自己責任承諾書の提出(行事参加承諾書)
  (4) 教師のプラス・アルファの姿勢で信頼関係が深まる

  むすび                                                                           130

この冊子を本にしない理由は三つある。

① 失敗談として挙げている事例の関係者が現役の教員であるため、該当者が特定され不利益を被ったら名誉毀損で訴えられる可能性があること。
② 製本して書店で販売すると“教育長までして経済的に困らないのに、まだ儲けようとしている。なんと汚い根性の持ち主なのだ”と影で囁かれることが予想される。
③ まだ売名行為をしていると誤解される恐れがあること。

しかし、私が仲人をしたA先生には参考にしていただきたいので贈るつもりだ。
この先生は小学校勤務が3校目で、スクールバンドの指導者。その彼が精神内科に通院しているとの噂を耳にした。

数年前にマイホームを建て、通勤に片道45分、部活指導に精を出すため学年などの事務処理が滞り、仲間から批判を浴びているとのこと。また、学級のことよりスクールバンド一辺倒なのはおかしいと一部の保護者から批判の声が上がっているという。

スクールバンドの北海道大会に出場するためには、結構厳しい指導をしなければならないので、校務分掌面で若干配慮する学校もあるのだが、今は職場内の絆や協力体制が薄いので精神的な痛手を私達の現職時代より受けやすい環境になっていると思われる。

A先生には、“この苦しみが自分を鍛える肥やしなのだと前向きにとらえて、高いハードルを乗り越えて欲しい”と願っている。従って、このささやかな内容の冊子が、気持ちを切り替えるヒントになれば、これに過ぎる喜びはないと思うのである。                      
  

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2014年10月19日 (日)

65歳の教え子たち 必死になって生きる姿

教員になって最初に教えた子供達(昭和34年~37年度まで)のクラス会が札幌駅近くのホテルで開催された。卒業生23名中、出席者は10名。

1
全員が農家の子であったが跡を継いだのは1名のみ。話題は子や孫たちの話であり、年金がまだ100%支給されないので、嘱託として働いているとのこと。妻たちは医療事務やホテルの清掃員などで家計を助けているとの報告。

転職したり単身赴任が長く続いたとか、大病を患い命拾いしたなど必死に生きてきたことを仲間に告げていた。

また、静岡県在住のクラスメイトの一人と幹事のスマートフォンLINEをたらいまわししながらの交流は微笑ましく感じられた。

ただ残念なのは、成績がトップクラスの子の消息が分からないことと、市議会議員をしている仲間が欠席したことだ。本州在住の人達の不出席はしかたがないが、せめて北海道在住の仲間は集まって欲しかった。

なお、彼らの卒業した小学校は既に廃校になり、当時を偲ぶことのできるものは二宮尊徳像のみになっていた。
3Photo

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2014年10月11日 (土)

ブログを閉じようか? 迷える私

私の拙いブログを読んで下さっていた東京都のあるベテラン女教師から、かなり前に次のようメールをいただいていた。

 (前段の部分は割愛させていただきます)

あぽちゃんブログはとてもためになります。
なぜかというと、あぽちゃんはいいことばかりでなく、失敗談も書いてくれるからで
す。
そして私たち現役教師が励まされるのは、失敗への対応、そしてその答えが書いてあるからです。

また、すぐに答えは返ってこなくても何年も(あるときは何十年も)のちに必ず返っ
てくる、そういうことも実例を通して教わることができるからです。

最後にお願いがあります。
あぽちゃん先生、このブログを1冊の本にまとめてくださいませんか。
そしたら、私のようなベテランと言われ悩んでいる世代やそれに続く若い人たち、
この仕事に携わる人たちにとってのとてもいい指南書になると思うのです。
また、書き込みからもわかるように一仕事終えてなおまだ教育への情熱のある人々にとっては、自分のしてきたことを振り返る懐かしい本となるに違いありません。

それから教育に不信感を持つ人にとっても教員を理解する一助となるかもです。
では、いつも図々しいお願いや内容で誠に恐縮ですが、心よりお願い申し上げて、メールを終えます。

このメールを読んでずーと考えさせられました。そして、ブログに書いた内容を再構成し、ワードで打ち直しました。まだ、推敲中ですが、A4で130ページにまとめてみました。

しかし、本にする気はありません。

次回に目次を紹介します。本当に関心のある方がいるのかどうかを把握し、プリントして要望に応えようかと考えています(決断の鈍ってきた高齢者:笑い)。

なお、最近は教育問題を取り上げずに、日記や旅行の記録をUPしております。ボケ防止とはいえ、そろそろ止めてウォーキングと読書中心の生活に切り替えたいとも思っています。

振り返ってみると、ブログに参加したのが2008.10.23日ですので、間もなく6年間も更新してきたことになります。この間の記事数は1,973件、写真4,754枚もUPし、今年の更新頻度は284回/366日(平均5.4回/週)。

今月の24日か記事数2,000件で止めようかと迷っています。いずれにしても、あと2週間で結論づける積もりです。覚悟・決断が問われている76歳の私weep

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2014年10月 9日 (木)

文集の発刊によせて

校長として船出した小学校では毎年、文集を発刊していた。その巻頭に私の拙い文が載せてあった。UPしておこう。

 わたしたちは、よく自分の考えや感じたことを文章に書きます。また、だいじなことをまとめたり、他人に伝えたりするために作文を書きます。作文の力は、どんな立場の人にとっても非常に大切な力です。しかし、作文の力は、なかなか簡単には身につきません。

 さて、みなさんがよい作文を書くためには、いろいろな勉強のしかたがありますが、いちばんききめがあるのは、すぐれた作文を読んで、よく味わいながら、どんなことを、どんなに書いているかを、読みとっていくことです。本校の図書室に「小学生作文の本」(学年別)というのがありますので、利用したらよいと思います。

 作文には、生活文、詩、記録文、感想文、意見文、日記文、手紙文などがあります。このようにいろいろな作文を読んで、生活のしかたやあらわしかたを勉強していくと、みなさんは、きっと、作文がじょうずになります。

 この文集にもずいぶん優れた作品があります。深く読み味わって、自分のよい栄養にしてくれることを望みます。

漢字にはすべてルビを付けてある。小学生相手の文章は平易に書かなければならないので難しいものだ。

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2014年10月 6日 (月)

一万五千曲もの唱歌 明治期だけで

NHKの連続テレビ小説「マッサン」でスコットランド民謡『蛍の光』が唄われているが、日本の小学校唱歌と西洋の関係について知り驚いた。

『教科書が教えない歴史②』(著:藤岡信勝)の“西洋音楽に歌詞をつけ唱歌に”(執筆:小笠原幹夫)の一部を紹介しょう。

小学唱歌のほとんどの曲は西洋のメロディーに日本語の歌詞をつけたものだしたが、これも独特の工夫がこらされていた。西洋が日本にもたらした音階は、現在広く用いられている七音階よりなっている。これにたいして、日本の伝統的な音階は、雅楽にせよ、筝曲にせよ三味線にせよ、五音階から構成されていました。

そこで伊沢、メーソンらは、ヨーロッパの中でも五音階をとっている地方の曲に着目しました。スペイン民謡『蝶々』、スコットランド民謡『蛍の光』、アイスランド民謡『庭の千草』などがそれです。初心者にも歌いやすい五音階の曲はファとシの音が除かれていました。

四音と七音を抜くわけですから、これを「ヨナ抜き」音階といいます。また歌詞も・・・・日本の風土に移しかえて、伝統的な美意識になじむようにしました。

学制発布から九年後、日本の音楽教育はここにその進むべき方向が示され、『小学唱歌集』は第二編、第三編と次々と世にだされていきました。明治期だけでじつに一万五千曲もの唱歌が作られ、歌われたのでした。

さて、現役時代に教えた歌の中で西洋の曲を日本風にした歌を調べてみた。
・ぶんぶんぶん  ボヘミア民謡    ・むすんでひらいて   ルソー作曲
・野ばら   ウエルナー作曲      ・おお牧場はみどり  チェコスロバキア民謡
・めりーさんの羊 アメリカ童謡     ・かえるの合唱     ドイツ民謡
・アルプス一万尺  アメリカ民謡   ・線路は続くよどこまでも  アメリカ民謡
・おおブレネリ    スイス民謡    ・おどろう楽しいポーレチケ ポーランド民謡
・子ぎつね      ドイツ民謡     ・山の音楽家    ドイツ民謡
・ビクニック    イギリス民謡     ・ジングルベル   ピアポント作曲
・きよしこの夜  グルーバー作曲   ・蛍の光       スコットランド民謡

日本の教育使節団がオーストラリヤの小学校を訪問した時に、現地の子どもたちが『故郷』を歌ってくれたそうだ。ところが使節団の一員である教員が日本で教わらなかったと言ったのでビックリしたとの話を聞いたことがある。

また、こんな話もある。
ダーリダックスが977年1月から2月にかけて、南米コンサート旅行に出かけた。ブラジル、アルゼンチン、チリー、ペルー。どの会場も日系市民が詰め掛け、何十年かぶりに聴く日本語の歌に涙した。聴衆の心が一つになり、ピークに達するのは、どの会場でも『故郷』だったと「ゲタさん」こと喜早哲さんの言葉。

音楽には国境がない。小学校音楽に老若男女にかかわらずどの世代の人でも歌うことのできる共通曲?をもう少し増やして欲しいと願っている。

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2014年10月 1日 (水)

研究紀要 発刊に寄せて

研修の秋を迎え各地で公開研究会が開催される。その際、発刊される研究紀要に祝文をいただきたいとの要請が該当学校からくる。

その中の一つを記念にUPしておこうと思う。

        限りない発展を期して

                     A町教育委員会教育長 ○ ○   ○
 平成15年度よりA町教育振興会研究指定校として、本町の教育推進に貢献されてこられましたT中学校が、この度、これまでの研究成果を発表されることは誠に意義深く心からお喜び申し上げますと共に、貴校職員のご努力に深く敬意と謝意を表します。

 学校教育においては学習指導は生徒指導と並ぶ重要な機能であり、教師にとってその理論と実践にかかわる知識は欠かせないものであります。「授業で勝負する」といわれるように、教師が指導力を発揮する主要な場が授業であり、その力量を高めるための研鑽が強く求められております。

 そのような中で、貴校が情意的側面である興味・関心・意欲と認知的側面である目標設定・提示に視点を置き、新しい学習方法のもとで研究・実践に取組まれていることは、時宜を得たものであり、その成果に多くの期待を寄せております。

 さて、最近、ある教育研究者が学力向上を授業改善にばかり求めがちな今の日本の学校教育について、次のように言及しております。「授業時数が少なくなる中で、授業改善だけ考えても学力向上につながらない。今、増やせるのは、家庭での学習時間だ。ここを含めて全体で考えなければならない」と指摘しております。
 また、千葉県浦安市で行った、授業内容の理解度とテレビ視聴時間の関係や睡眠時間との関係についての調査結果などをもとに、夜更かしして睡眠時間が少なくなるほど授業の理解度が落ちるということも紹介しております。従って、授業改善の前に「子どもたちの生活基盤を確立させ、授業への構えをつくること」の重要性を強調しているのです。

 これからますます、「学ぶ意欲と主体的な対応」を育成する教授・学習過程の追及と学習者の望ましい態度形成の育成は急務であります。とりわけ、児童生徒の基本的生活習慣と学習の構えの改善に向け、具体的な行動目標を設定させ、自己評価しながら目標達成に努力するよう指導・助言を強化していかなければならないと思います。

 そのため、各学校が児童生徒並びに地域の実態を的確に把握し、子ども一人ひとりの処方箋を子ども・保護者・教師の三者によって作成し、子どもたちが着実に改善・変容を遂げるよう更なる取組みを継続してくださることを期待しております。

 終りに、貴校のたゆまぬ研究・実践の成果が本町一円に影響し、教職員が共に手を携え、生き生きと成長する児童生徒一人ひとりの学習成立に大きな力となることを念願して、研究紀要発刊にあたっての祝詞とします。

私は教育委員会に嘱託職員として配置されている生徒指導員にお願いして、A町の児童生徒の生活実態調査を実施し、その結果を教育委員会ホームページにUPし、各学校やPTAが有効活用することを期待していた。

 しかし、残念なことは、目先の成績のみに着眼し、学習環境の整備や学習習慣の醸成に力を注ぐ人達が少なかったことを残念に思っている。

 教育委員会を離れて8年経過するが、子どもたちの生活態度が変容してきたとの情報を耳にしたことがない。これは、全国的な傾向と思うが克服しなければならない重要課題であると思う。

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2014年9月18日 (木)

新任校長としての赴任校 衰退の一途

平成4年に新任校長として赴任した小学校。過日、懐かしい校長公宅を訪れる機会があった。私の後に二人の校長が住まわれた公宅なのだが、今は学校の傍に新築されたとのこと。

                      旧校長公宅
12

汲み取り式のトイレ、湿気の多い部屋、裏の物置横で飼っていた犬(公宅では犬は飼えないことになっていたので市教育長に怒られた)。1日3回の除雪。懐かしい公宅が空家のまま現存しているので驚いた。

玄関前の広場には小中学校の教員住宅が建っていた。1棟3戸が確か7棟もあったと思うのだが今は4棟しか残っていない。一体何人住んでいるのか疑問に思った。

3
公宅から小学校まで徒歩15分。集団登校の児童と一緒に通勤したこともあった。とに角、懐かしい。

学校のホームページで調べてみると、現在の児童数が何と47名。驚きである。私が勤務していた時には約220名いたのに・・・・・。

ついでに学校の沿革を見ると、私の勤務した年に「○○授業実践研究会協力校」と書かれている。当時、16校あった小中学校で指導主事の授業訪問を要請した学校がゼロだったが、私が始めて隣の中学校と合同で指導主事に授業を公開し、他校にプレッシャーをかけたことを思い出す。

私が勤めたこの学校は、過去ブロ校長としての船出)(挨拶を拒む教職員 新任校長の姿勢)(コーヒータイムの制限 職員室で) に書いたが、二年間でいろいろな体験をさせてくれた学校であった。誠意に応えてくれた教職員に感謝している。

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2014年9月 9日 (火)

迫る校長選考試験 準備不十分だった私

教頭になって3年目の夏休み中。校長選考試験の条件(教頭経験3年)を満たした私は、選考試験の一つである論文の勉強をしなければならない。しかし、周年事業の準備やら五つの事務局長をしていたので、論文どころではない忙しさ。

同窓の先輩校長が心配して電話をくれたが、時間をとって幾つかの論文を書き上げる状態ではないと告げていた。

そんな中で、早起きして仕上げた論文が一つあった。記念に保存していたのでUPしておく。

      <心の教育>

 「豊かな社会、貧しい心」の言葉が的確に表すように、現代は物質的に恵まれていても心貧しい時代である。いじめ、登校拒否等の増加傾向がそれを如実に物語、もはや人間性の解体とも言える由々しき事態である。従って、今回の学習指導要領改善のねらいの第一に「心豊かな人間の育成」を最重要事項にあげていることからも、心の教育は急を要する教育課題の一つである。今、特に学校は過去の道徳教育等をないがしろにしてきたことに対して深く反省し、現在も未来も、人間として不易なこの心の教育の充実を学校経営の基本にすえ、その具体化・具現化に向けて強力な推進をしなければならない。以下その具体策を述べる。

1 愛・信頼・奉仕する教師による、心の触れ合う教育を推進する。

 団体駈足型教育はその画一性、硬直性、閉鎖性等の弊害と共に子供をして豊かな心を育てるに停滞をきたした。これからの教育は自他の生命・人格の尊重、思いやりの心、克己心、美的情操、道徳的心情等の充実が肝要である。そのために第一に全職員の正しい現状認識と展望を持った実践計画の樹立を図る。
①学校教育目標及び具体策を心重視の視点から見直す。②子供及びその諸環境の的確な実態分析とその対応策を全職員で。③逆境教育及び原体験拡充と奉仕活動の必要性を理解する研修の促進と実践化。第二に道徳教育を一層充実させる。①道徳教育の全体計画の見直し。②道徳の時間充実のための指導法の研究強化。③基本的生活習慣の育成を図るための諸活動計画への位置づけと評価。また、心の触れ合いを重視し一人一人の子に感動経験を感得・体得させる学級・学校づくりを推進する。
 教育は子供・父母の信頼のうえに成立する。愛と奉仕する教師を私は育てる。

2 学校・家庭・社会が連携し三位一体となって心豊かな子を育成する。

 心の教育の第一基盤は家庭にあるが、その教育力は低下している。子供の健全育成は学校・家庭・地域の三者の密なる連携によって初めて効果が得られる。私は学校教育の充実と共に家庭や地域の教育力向上を重視する。そのために、不断の触れ合いを深め、三者による正しい現状認識とその解決策等を模索し、互いに協力しあう態勢づくりに努める。そのため、先ず第一に、学校の教育目標・方針を理解してもらうための手だてを講じ実践する。第二に「道徳だより」を発行し、人間としてのあるべき姿について共に考え、語り合うように情報交換の機会を拡充し、地域・子供の問題や願いを共に解決しようとする場を設定する。第三に動植物の飼育栽培等「自然を教師」にすることと、「流汗悟道」の精神から勤労体験活動等の実践運動を強力に推進し、子供に豊かな感性を培いさせる。
 最近、人間の評価を富や能力等計数で測定しがちである。このことが心の教育の貧困さに拍車をかけたと思われる。私は、教師・父母・地域社会の人々に、今こそ、心を、心のために、心によって教育することの大切さを強く訴えて行く。

論文は、横36字、縦34行で計1,224字以内で記述しなければいけないことになっていた。行数が少なかったり、字数をはみ出すと減点になる。

また、道教委の採点者(当時は生涯学習課長)が、道教委幹部から示されたキーロードが幾つ含まれているかも採点の基準になっていた(これは秘密事項)。

従って、論、例、策の柱立てと簡潔な文体で要件を的確に論じなければならない。採点は5段階であり、全道で最高得点の4.5は2~3名。14管内管内で4が1~2名であり、2.5以下は不合格になるのが常であった(これも秘密事項)。

教頭としての実績の有無よりも、論文重視であったため、小規模校の教頭の方が時間的余裕があったので、大規模校の教頭から不満の声が出ていた。

しかし、論文は建前論が多く、校長になっても論文通りの経営や実践をしている者は少なかったように思う。私もその部類に入ったので大きな顔でいられなかった(笑い)。

<追記> この論文に対して先輩が助言してくれたことを列記しておく。
       ・ワンセンテンスは2行まで
       ・主語と述語を明確に
       ・光ことばを
       ・接続詞「~が」の使い方
       ・同じ言葉を何回も使わない
       ・「例」は簡潔に短く

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2014年9月 4日 (木)

年次休暇の計画的な使用促進について

新任校長2年目に、市校長会研修会で次のようなことを発表したことがあった。

     学校職員の年次休暇の計画的な使用促進について

1 道教委通知

 学校職員の年次休暇の計画的な使用促進について、平成5年1月21日付けで北海道教育庁企画管理部長 武田祐男名による通知が現場におろされた。

 趣旨は「学校職員の健康及び活力の維持などを図るため、一層促進する必要がある。年次休暇の使用については、学校の実情に応じ、業務の計画的な遂行、応援体制の整備等により学校職員が休暇を取得しやすい環境づくりに努めるとともに、学校職員相互の調和や業務運営の観点にも留意した上で、職員からの使用計画により、月毎や学期毎に年次休暇の使用計画を作成するなど、年間を通じた年次休暇の計画的な使用の促進について特段の配慮を願いたい。」とのことである。

2 私の一義的な受け止め方
 次により、道教委の姿勢に憤りを覚える。

 (1) 長期休暇中の勤務は、教特法の第19条・20条の趣旨を逸脱
    し、原則として校外研修日とする。(協定書2の(1))

 (2) 夏季休暇 7月から9月までの間において3日以内。(人規13-
   22より)      道学校職員の勤務時間及び休暇に関する規則

 (3) 例え、例示とは言え、職員団体が進めてきた4週5休、4週6休の
   運動論を是認するかのような文言の年休促進に関する通知(リフレ
   ッシュ休暇)

 (4) 「学校運営に支障をきたさない限り」と言われているが、学校運営
    に支障をきたさないとは、授業に支障をきたさないことを意味するも
        のである。従って、厳密に言えば、実質的には夏休も年休も承認で
        きないことになる。しかし、職員団体の申し入れに逆らって年休等
        を認めないとなれば、対抗戦術やら日常の学校運営全般にひびが
        入ることが懸念されることから、管理職である校長は、不本意なが
        ら認めざるを得ない状況にあるのが実態である。

3 本校で進めている年次休暇の促進に対する考え

  従来、職員団体が進めている計画年休の実態は、年休行使された学
年はドリル教材を中心とした自習が主な学習活動であり、隣接学年の教
諭は児童の安全管理に重点を置いた指導をしてきた。このような実態か
ら、教育効果と年休の促進の両面にわたって改善を加える必要から、
「校内学習指導改善委員会」を組織し、以下の方針・方法で検討を加え
ていくことにした。

 (1) 本校における今後の児童数の推移(平成7年131名、8年119
       名、9年102名、10年99名)より授業の質的改善を図る意味か
   ら、合同学習や協力教授組織等の積極的促進を図る。

 (2) リフレッシュ休暇の促進も併せて図る。

 (3) 開かれた学級経営の推進を図る。

4 年次休暇使用計画作成の基本方針と留意点

  (1) 子供の学力水準の維持向上を損うことのないように配慮する。
   ① 合同学習の組織化(音楽・図工・体育・作文等)を図る。
   ② 全校又は゛ロックでの集会活動はできるだけ土曜日に配置す
          る。
   ③ 同時同題材異程度による学級活動の展開を図る。
   ④ 保健に関する学級活動も土曜日に配置する。

 (2) ドリル教材は最高1単位時間以内とする。

 (3) 障害児学級担任が年次休暇を使用する際は障害児を協力学級
       で学習させる。

 (4) 年次休暇を使用した学年の自習はあってはならない。
   ① 補欠として年次休暇使用学年に入る場合は、補欠者の学年は
          1単位時間の自習体制を取り得る。しかし、学力水準の維持を
          そこなうことのないような学習内容とする。

 (5) 児童が合同学習の形態に慣れるため、土曜日以外の授業につ
       いても協力教授システムによる合同学習を取り入れる。しかし、そ
       のことによって学力の低下をきたすことのないように、合同学習す
       る教科・題材等には慎重を期さなければらない。

 (6) 主要な学校行事の前後は年次休暇は行使しないこととする。

 (7) 教頭が補欠授業に入らないことを原則とする。

 (8) 前もって土曜日の指導計画を作成する。作成は夏季休業中とす
   る。

 (9) この計画は今年度のみの限定的なものとする。次年度について
   は別途時期を設定して「学習指導改善委員会」を中心に再度検討
   を加える。

5 年次休暇使用計画作成の基本的組織

 (1) 教職員を3グループ3人に編成しローテーション方式による4週6
   休体制づくりに努める。

 (2) 第二土曜日を除いて、他の土曜日に3人ずつ年次休暇を使用す
   るように構成する。

 (3) 作成された計画に不都合が生じた場合は、グループ内で調整す
   る。

 (4) 試行期間を設定し、反省に基き改善を図る。第二学期より試行に
   入る。

6 試行期間の反省と改善策(省略)

まだ完全学校週5日制が導入されていな時代であり、北教組の運動方針に則り、4週6休を行使する運動が職場にあった。

週の初めである月曜日に年休を行使する若い教諭など、無計画な行使実態。口では児童主体の教育活動の推進などと言っていながらお粗末な実践態度に憤りを覚えた私。
従って上記のような対策を練り試行させた。

試行後、教職員の率直な反省は、計画作成に時間を費やし煩わしいので年休行使をしない方が楽であるとの悲鳴。しかし、学芸会の音楽発表では合同での合唱・器楽演奏ができ、好評を博したので苦労のしがいがあったようだ。

今は学校週5日制であり、夏季・冬季休暇中に研修計画さえ出せば年休が行使できるようになったので、教員の労働条件は改善されたと思うが、モンスターペアレントの出現により精神的な苦労が増えたようである(笑い)。

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2014年9月 3日 (水)

学力と教育制度

 2012年「OECD生徒の学習到達度調査の結果によるとシンガポールがトップクラスであり日本より上位である。何故高いのか疑問に思っていた。

 過日「シンガポールの歴史」(中公新書:岩崎育夫著)を読んで納得した。長くなるが引用しょう。

 シンガポールの基本的な教育制度は、小学校(6年)、中学(4年)、高校(ジュニア・カレージ、2年)、大学(4年)からなり、小学校と中学校が義務教育である。これ以外にも、技術専門学校、「ポリテク」と呼ばれる高等技術専門学校、教育を養成する国立教育学院などがある。特異なのは、教育制度の主眼が、成績優秀な生徒と出来の悪い生徒を選別して能力別のコース分けわ行い、優秀な生徒にエリート教育を施して官僚にすることに置かれていることである。

 そのための選別試験は小学校段階から始まる。すへての生徒は小学校四年終了時に、全国統一試験を受け、成績にしたがって五年と六年時は三つのコースに分ける。小学校終了時には、これも全国統一試験の小学校卒業試験(PSLE)があり、一定の成績に達しなかった生徒は、技術専門学校に進んだ後で就職するしかない。

 中学校も、小学校卒業試験の成績により、特別コース、快速コース、普通コースの三つに分かれ、前者二つのコースの生徒(中学生の60%ほど)が卒業時にGCE〝O〟レベル、普通コースの生徒がGCE〝N〟レベルと呼ばれる中学卒業試験を受け、普通コースの卒業試験の成績が悪い生徒は、高校進学の道が閉ざされる。

 高校も、中学卒業試験の成績により、エリート・コースのジュニア・カレッジに進む者と、一般高校(三年間)に進む者に分かれる。そして、ジュニア・カレッジの卒業時にGCE〝A〟レベルと呼ばれる高校卒業試験を受け、この成績によって、大学に進める者が決まる。

 このように、シンガポールの教育制度は小学校段階から選別試験の連続であり、運が悪くそのときの試験の成績が悪かった者には敗者復活戦がないだけでなく、晩期大成型の生徒が上級学校に進める余地もほとんどない。・・・・・中略・・・・・

 なぜ、早い段階の試験でほぼ一生のコースが決まるのだろうか。その理由は、リー・クァンユーが、人間の才能はある者とない者に分かれ、政府の仕事はそれを早く見極めることにあると確信し、この考えに基いて教育制度が制度設計されたからである。には、成績の悪い者には、これ以上の教育は無駄という「効率」が、教育でも原理とされているのである。

 教育の在り方は国家基盤をなすものであるので、早急に結論づけることはできないが、OECDの学力到達度調査結果から日本の学力が劣る、優れていると結論づけのも危険性がある。教育内容・教育制度・教育環境などから総合的に分析し、今後のあり方を検討して欲しいと願っている。

 また、学力テストの毎年の実施や学校の序列化のみでは教育の成果は上がらないのではないかと思っている。

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